Secondhandという選択肢

エシカル消費の観点で、オーガニックやリサイクルマテリアルなど環境に配慮した素材、または人権に配慮した製品を購入したとする。でも、それらの殆どは新品であることに変わりはなく、少なくとも環境汚染というネガティブな要素が付き纏うことは事実です。もちろん新品が悪いということではありません。

モノが溢れている時代だからこそ、自身のライフスタイルを見直し、少しでもsecondhand (セカンドハンド・中古品)の選択肢を持つことが重要なのです。 

私は幸い、若い頃から中古品の選択肢をすでに持ち合わせていました。当時の流行もありましたが、服だけで言えば古着だらけの生活だったような気がします。気の知れた友人から譲り受けるのとは違って、誰が着たかもわからないモノを買って身につけるわけですから、抵抗ある人がいても当たり前です。

日本では、1980年代から90年代にかけて流行した古着ブーム。

現在は、高額で取引されるヴィンテージに限らず、個人で気軽に出品できるオークションやフリーマーケット形式のサイトが多数存在しています。

そして、時代の変化とともに若い世代(ジェネレーションZ世代)の多くは、古着を選ぶことに抵抗なく、安価で個性的なモノをチョイスし、トレンドの服とミックスしながらファッションを楽しんでいるようです。

なんで人の着古した服にお金をかけるの?と、私も母親からよく怒られてました。でも中古って、中古ならではの雰囲気と自分の手に渡ってくるまでのストーリーがあります。このワクワク感にハマると、いつも宝探しに出かけているような感覚になります。ゆっくりと時間をかけて、自分の欲しかったモノに出会える瞬間、全てが一期一会なんです。

はじめにも書きましたが、新たにモノを生産をすることは、何かしらの環境問題が生じることは確かです。

例えば、ジーンズを1本作るのにどれだけの水を使うの?どれだけの汚染水を川に流すことになるの?Tシャツを1枚作るのにどれだけのコストで、それを作ったら幾らもらえるの?

私は長くファッション業界にいたので、大体のことはわかります。良い結果ではないことだけお伝えしておきましょう。

そして、次に大事なのは服に愛着を持ちrepairをする選択。repairは、やり方によってモノに新たな生命を宿します。ちょっとしたアイデアで個性的な表情へと変化したり、さらにremakeやupcycleという手法を使えば、今まで以上の価値を生み出すこともできるのです。

repairの例(太い糸で斜めに補修することでデザイン性が生まれます)

remake, upcycleの例(異素材を組み合わせたクッション) 

日本でも、昔の人たちは「もったいない」という精神から、服を継ぎ接ぎしたり、嫁入りのために持たせてくれた着物をリメイクして、次の世代へと受け継ぐというような話を聞いたことがあります。

そんな昔の感覚がアップデートされて、最近はその精神が見直されてきているように感じます。

自身のワードローブに、少しだけ隙間をあけて、そこにsecond handを選択することで、きっと環境改善に変化が現れるはず。それには、今よりもっと多くの人の意識が必要です。

そんなエシカル消費の根源にあるものを、こんな時にゆっくりと考えてみてはいかがでしょうか?