こんにちは ミカです。

9月になりました。こちらでは残暑はないので一気に肌寒い感じになり、もう秋です。

スウェーデンでは8月中旬に新しい学校年度がスタートします。私の息子は5歳で、保育園の年長さんになりました。

すべての保育園が対象というわけではありませんが、スウェーデンでは年長さんになるとMulleskola(ムッレ自然環境教育プログラム)が始まります。

息子の通う保育園はMulleskolaのプログラムを取り入れているので年長さんになった息子は今年ムッレの活動ができます。毎年年長さん達の活動を見てきていたので、息子はMullebarn(ムッレのこども)になるのをとても楽しみにしていました。ついにムッレのこどもになったので本当に毎回うれしそうに参加しています。

スウェーデンで1957年に生まれたMulleskola、調べてみると日本でも森のムッレ教室としていくつかの場所で教室が開かれているようです!

さて、ムッレのこどもたちは毎週森に出かけていき、自然とふれあいます。同じ場所に何度もいくことによって四季の移り変わりや、その季節の植物や動物のことを学んだり、遊びながら自然を大切にすることを学んだりします。

こどもたちはチームで行動しますので、チームワークの大切さを学びます。そして、どんな天候でも森に出かけるので天気に合わせた遊び方、すごし方を学びます。

また、自然に近い生活を送ることで、自分も自然の一部だと感じるようになり、自分の一部である自然を大切にしたいという感覚が生まれます。

森にはSkogsmulle(森のムッレ)という妖精が住んでいます。

妖精は昔むかし、環境破壊が進む前から森に住んでいて自然を守る戦士になりました。

 

また、森の妖精ムッレはこどもたちの友達で森の代弁者です。動物や植物たちが伝えたいことをムッレがこどもたちに伝えます。

どんな風に動物や植物たちが暮らしたいか、そのためにわたしたちがどうすればいいのかなど。ムッレの存在でこどもたちは自然保護について学びます。

プログラムは保育園で取り入れているものだけではなく、週末森に行く教室や、保育園そのものが森の中にあって、毎日森(野外)で過ごすことができる森の保育園というものもあるそうです。

(森のムッレと先生と子供たち / The fairy Mulle with teacher and children)
(Photo credit: https://www.friluftsframjandet.se/)

この活動を通じて、環境に配慮した選び方ができるこどもになってほしいと思います。

ではまた来月!

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