チョコレートと環境って関係あるの?
答えはyes!
チョコレートの原料となるのがカカオ豆。
従来のカカオ豆の生産では、労働者の大多数が低賃金で、福利厚生や職場の保護もほとんどない農園で生産されていることが多く、貧困や児童労働などの問題が生じているケースがあります。
このため、生活環境は非常に悪く、森林伐採や環境汚染などの問題も生じています。また、カカオ農園は通常、1社に独占されており、チョコレートの生産から得られる利益の殆どが豆の栽培に関わる人たちではなく、特定の企業に入るという不公平な搾取が行われているのです。
そのため、現在では適正な価格でカカオ豆を購入するフェアトレードの取引が盛んになっています。
では、サステナブルチョコレートとは?
サステナブルなチョコレートは、倫理的かつ持続可能な方法で生産されています。有機栽培された持続可能なカカオ豆を使用し、児童労働や奴隷労働を避けるためにフェアトレードの手法で生産されています。
サステナブルチョコレート製品の製造に携わるすべての人が公平に扱われ、仕事に対して適正な賃金が支払われることも保証されています。
そこで消費者として気になるのは、どうやってサステナブルチョコレートとそうでないものを見分けるか?
いくつかポイントはありますが、大きく分けて2つ。
[認証ラベル]>> 認証ラベルとは、第三者機関が基準を設け、その基準に適合しているかを審査し、 認められた商品のみに付けられるラベルのこと。 パッケージに認証ラベルが付いているかどうかを見てみるのも良い方法です。カカオに関してよく使われる認証ラベルといえば:
- 国際フェアトレード認証ラベル : 生産者への適正価格の保証や、人権・環境に配慮した基準を満たしていることが認められた商品に付けられる認証。
- レインフォレスト・アライアンス認証マーク:より持続可能な農法に取り組む認証農園で栽培された原料を用いた製品に付けられる認証。
[ダイレクトトレード]
>> フェアトレードなどの認証ラベルが付いているものに関しては認証団体側が設けた基準をクリアする必要があるのと、認証を受け、登録を維持するには一定の費用がかかります。
ダイレクトトレードでは認証のための時間や費用が生産者側にかかることがなく、逆に生産者と販売業者側の直接の関係性と信頼が基準になります。
生産者と販売業者が直接取引を行うので、仲介業者を挟む必要がなく、生産者にとってはこれまでかかっていたコストを品質向上や働く人々に充てることができ、製品の鮮度も保つことができる仕組みになっています。
販売業者が、直接カカオ豆の生産者のもとへ足を運び、適正な価格を話し合い、信頼関係を結んだうえで、品質や生産者コストを買い付け価格に反映し購入します。
生産者にとって、自分たちが生産したものがどこで、どのように加工され販売されるのか知ることができるのと同時に、私たち消費者にとっては「どこで、誰が、どのように生産した製品か」というトレーサビリティがあります。
認証ラベルが付いているものと付いていないものがあり、どちらが良いということではないですが、このようにトレーサビリティ(透明性)があるのがサステナブルチョコレートの特徴です。
次にチョコレートを買うときに、このことを念頭に考えてみてください。