前回のリサーチ日記 18からなんと3年半。。。渡航できるようになったので、リサーチ日記スタート!2022年にスタートしたThe Sustainability Showという展示会の為に、今回は4年ぶりにロンドンでリサーチ旅。この展示会は夏はマンチェスター、秋はロンドンで行われています。前回のロンドンの模様を見て、実際行って見てみたいとずっと思っていたので、念願が叶いました。実はBorderless Creationsで現在展開しているOheloというブランド(タンブラーやボトル)はThe Sustainability Showに出店しているのを見てその存在を知りました。

[The Sustainability Showについて]
The Sustainability Show (サステナビリティ・ショー)は消費者向けのイベントであり、忙しい両親やストレスの多い学生から明日のCEOまで、すべての人にとって日常生活において、よりサステナブルになるための良い方法があると信じている。

音楽、トークショー、ワークショップ、地球に優しい商品、家族みんなで楽しめる体験型イベントなど、お祭りのようなリラックスした雰囲気の中で、持続可能な生活を応援しているイベントです。

参加者は、よりサステナブルな毎日を送るための方法を学び、地球への影響を減らすためのアイデアと自信を得ることができます。

 

 

二日間の展示会では、文字通りトークショー、ワークショップ、子ども向けのイベントなどモノやコトの紹介以外でも充実していました。まだ展示会としてスタートしたばかりなので、どちらかというとイギリスの企業やブランドが多く、海外からの買い付けをしている人は少なかったように思えます。サステナビリティで一つ大事なのは、"Think Global, Act Local"なので、ローカルでできること、を重点的に今回は展開されていました。

 

 

いくつかの講演を聴く機会がありましたが、どれもとても良かったです。 若い世代(主に10代)が自分たちの使命や情熱について語るのを見るのは素晴らしいことでした。 講演のセッションの一部はこちら:

  • What A Load of Rubbish - Recycle4GreaterManchesterでリサイクルの事実と虚構を区別し理解する
  • How to Tackle The Plastic Crisis - Kids Against Plasticのティムとエイミー・ミークが、家族でプラスチックを減らすためのヒントを紹介
  • How To Use Your Voice to Create an Impact - どのように自分の声を使って地球にポジティブなインパクトを与えるか
  • What Local Nature Can Do For Us And How We Can Save It - 若い自然保護活動家たちが、自然が自分たちの生活をどのように向上させてきたか、そして自然を守るためにどのように参加すればよいかを語る
  • You Can Cook This! with Max La Manna - ローウェイストシェフで受賞歴のある著者、マックスが最新著書からレシピ、ヒント、コツを紹介

 

    出店者は多岐に渡っていました。その中でも興味深かったブランドをピックアップ。

    ============

    banana moon clothing - 1993年に設立されたファミリー・カンパニーである彼らは、ライフスタイル・クラフト・ビジネスから、英国ヨークシャーを拠点とする機敏で責任感が強く、先見性のあるパーソナライズド・ウェア・サプライヤーへと成長。 彼らの使命は、自信を与え、個性を伝え、世界中の人々を結びつける高品質のパーソナライズド・ウェアを作ること。これは、色々なサステナブル・ブランドと、熟練したデザイナーや印刷業者とのコラボレーションによって実現されている。サステナブルなパーカー、Tシャツ、エプロンなど、環境に優しい商品群を選ぶことで、顧客は環境にも良い影響を与えることができる。学校、クラブなどがチームTシャツを作るのに、彼らのような会社を通して作ることによって、全てのプロセスが持続可能であることが確認できるのは素晴らしいと思いました。

    ============

    ZEDIFY - 英国最大の自転車宅配業者。宅配市場の拡大が混雑と公害を各国で招いていますが、イギリスでは配送車両は2030年までに36%増加すると言われているそうです。そこで、ZEDIFY(ゼディファイ)は、交通渋滞にも役立つロジスティクス・モデルを考案しました。彼らは都市部の端にあるハブで荷物を集約し、その地域に出入りする他の荷物と一緒にローカルな配送ルートに流すことができる。拠点は各配達エリアの近くにあるため、各車両で1日に複数のルートを運行し、1日を通して選択された配達窓口を提供することができる。

    ============

    Charity Super.Mkt - 英国初のマルチ・チャリティ・ショップ。英国最高のチャリティ・ショップがお届けする、上質な中古ファッションやアクセサリーの厳選されたコレクションから、社会的・環境的な善のためのショッピングが楽しめます。来場者の皆さん結構長い時間をかけて吟味していました!彼らのコンセプトは、お店に入ると、良いことだけをする小売店に囲まれ、社会と世界に積極的に貢献することだけを目的とした店で無理なく楽しく消費者が貢献できること。

     

    Hoopsy - Hoopsy Midstream (フープシー・ミッドストリーム)エコ妊娠検査薬は、99%プラスチックフリーで、99%正確です。 従来の妊娠検査薬はプラスチック製で、毎年40万個以上のプラスチック製検査薬が埋立地に送られています。この妊娠検査薬は99%紙でできているため、20~30年もかけて分解されることはありません。

    ============

     

    Faith In Nature - イギリス生まれでB Corp認定されているナチュラルブランド。ヴィーガン認証取得済み、サスティナブル、エシカル、ナチュラル、オーガニックな商品です。日本にも代理店があるので、日本国内でも購入可能!

    ============

    Recycle4GreaterManchester / Renew Greater Manchester - 住民から寄付された良質な中古の生活用品を販売。

    寄付された中古品はクリーニングされ、必要に応じて修理され、彼らが運営しているRenewというショップやオンラインで販売される。 売上から年間32万ポンドがチャリティーに寄付され、残りの資金はリサイクル、リユース、廃棄物削減プロジェクトを支援している。

     

    こちらはマンチェスターで泊まったホテルに置いてあったアメニティ。歯磨きキット、シャワーキャップ、ネイルファイルなど、置いてあったものは全てサステナブルな商品だった。例えば、パッケージはストーンペーパーでできていて、文字は100% ソイのインクでプリントされている。この包装に切り替えることで、カーボンフットプリントは60%削減されるそうです。

    製品それぞれはきちんと透明性があり、4Rに基づいた説明が。

     


    [シャワーキャップ]
    Rethink (再考する) - コーンスターチ由来のバイオベースプラスチックを50%以上使用した再利用可能な製品
    Recycle (リサイクル) - リサイクル可能

     


    [竹の歯ブラシ]
    Refuse (断る) - 竹製歯ブラシの柄に使用されるプラスチックは0
    Rethink (再考する) - 生物分解可能な竹製の柄を使用
    Reuse (再利用する) - 再利用可能な歯ブラシ


    ============ 

    マンチェスターでのリサーチはとても興味深く、4年前にロンドンを訪れた時よりも進化していることや継続されていることが多いなと感じました。

     

    タグ付けされているもの: BC Trips Sustainability News