ドイツでは新たな包装・容器法が2023年1月1日から施行されています。レストラン、食堂、スーパーマーケット、カフェなど、持ち帰りの食べ物や飲み物を販売する企業は、再利用可能な包装で製品を提供することが義務付けられています。
ドイツのサッカースタジアムでも大きな変化が。使い捨てのカップで飲むビール、プラスチックの皿に盛られたフライドポテト。そんなイメージは、ドイツのサッカースタジアムでは過去のものになるかもしれません。
今までプレミアリーグでは毎年850万個以上のプラスチックカップが廃棄物の山となっていました。法律の改正により、スタジアムの飲食業者も使い捨てカップと同じ値段で再利用可能なカップを提供しなければならないことが法律で定められました。
ただし、現状では飲料にのみ適用されており、食品については、段ボール、木材、アルミニウムで作られたものであれば、選択肢として使い捨て容器を提供し続けることができます。現在、ほとんどのスタジアムが紙皿と木製のカトラリーを提供しています。
ドイツサッカーリーグ協会(DFL)は、世界で最も持続可能なリーグになることを目標に、エコロジーだけでなく経済的・社会的な持続可能性の基準をライセンスプロセスの必須項目とする予定にしています。
ブンデスリーガには、既に環境保護に長く取り組んでいるクラブもある。例えばFCザンクトパウリ、SCフライブルク、ヴェルダー・ブレーメンの3つのクラブは良い例として紹介しています。
例えばSCフライブルクは、世界最大級のソーラールーフをスタジアムに設置し、グリーン電力を使用し、数十年にわたりリターナブルカップを使用しています。
ヴェルダー・ブレーメンは、持続可能なモビリティに関して模範となる企業。公共交通機関の接続は模範的で、歩道のネットワークはもちろんのこと、スタジアムに駐輪できる数千台の自転車のインフラも整っています。
FCザンクトパウリでは、エコロジーと社会的な基準に従ってパートナーを選んでいます。
日本でもスタジアムなどで、再利用可能な容器を使い始めているところもありますが、これは私たちが最低限できることでもあると思います。再利用可能な食品容器に切り替えることで毎週、不必要な使い捨てのゴミをなくし続けられることは非常に良いステップなのではないでしょうか?
Source : Deutsche Welle (英語)