今回は、アメリカのブラックフライデーにまつわるお話を。
この写真は、パタゴニアが2011年のブラックフライデーに合わせ、ニューヨークタイムズ紙に掲載した広告。当時の記事を読んでみると、色々と興味深いことが書いてありました。
まず、ニューヨークタイムズに掲載したのは、最も影響力のある新聞であること。そして、大量消費をやめるよう訴えるために、当時一番売れていたブルゾンをあえて広告に使ったこと。
さらに、当時の記事にはこんな事も書いてありました。
”私たちは、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する”
”この見出し文によって、出来るだけ多くの人たちが広告の全文を読み、私たちのウェブサイトに訪れて、「コモンスレッズ・イニシアチブ」の誓約をするきっかけになる事を期待する”
リデュース(削減)、リペア(修理)、リユース(再利用)、リサイクル(再生)、リイマジン(再考)
これらは、とても重要なキーワードであり、とても勇気ある行動だと思います。もちろん、パタゴニアも企業として成り立つためには売り上げも重要でしょう。しかし、それ以上にファッション業界が抱えている問題を変えてゆきたいという気持ちの強さが、このような結論に至ったのだと思います。
現在も、パタゴニアは環境に対して様々なアクションを起こし続けています。この広告から8年が経としているいま、私たちの行動にも大きな変化が必要とされています。